池田信夫氏との議論続き

まとめてお答え (池田信夫)
2007-03-14 03:05:12
慰安婦問題」が存在しないというのは、「慰安婦」が存在しないということじゃありませんよ。慰安婦(公娼)はどこの国もいたし、軍が売春宿を設置・経営していたのも別に珍しいことじゃない。ドイツなどはもっと組織的・大規模にやっていました。

「政府の関与」は私の勘違いでした。正確には「本人たちの意志に反して集められ・・・官憲等がこれに加担したこともあった」という表現です。これは官憲が慰安婦を拉致したことを政府が認めているわけです。ここで念頭にあったのは吉田証言だといわれていますが、これは嘘であることが判明したので、河野談話の骨格が崩れているわけです。ちなみに、これは安倍氏が1997年に国会で指摘したことです。

http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/140/0414/14005270414002c.html

朝鮮人や中国人を雇用したという問題は無視ですか (十条)
2007-03-14 03:33:03
>池田さん

>>>軍が「慰安所」を管理していたのは事実ですが、
>>「管理」だけではなく、軍慰安所そのものが軍の意志で「設置」されたものです。その点をどうして無視されるのですか。
慰安婦(公娼)はどこの国もいたし、軍が売春宿を設置・経営していたのも別に珍しいことじゃない。

繰り返しますが、軍慰安婦=公娼、ではありません。 
公娼において認められていた「自由廃業の権利」が軍慰安婦に認められていた、という史料はあるのですか。なければ軍慰安婦=公娼と同一化できないはずですよ。

それから「軍が設置した売春宿」で、内地からではなく植民地や占領地から性労働力を調達していた事例というのはどれほどあるのですか。

繰り返しますが、天皇のための「聖戦」と言いながら、自軍の兵士の性欲処理のために植民地や占領地から性労働力を大量に調達していたこと「雇用」したこと自体が「慰安婦問題」として重大だと思いますが…
これが「非問題」と池田さんは主張されるのでしょうか。

Re: 朝鮮人や中国人を雇用したという問題は無視ですか (池田信夫)
2007-03-14 16:10:08
今回の記事のコメントには、珍しくノイズが少ないのですが、中にはおかしなのがあるようですね。

>公娼において認められていた「自由廃業の権利」が
>軍慰安婦に認められていた、という史料はあるので
>すか。なければ軍慰安婦=公娼と同一化できないは
>ずですよ。

慰安婦というのは業者との契約で営業していたので、廃業も解雇も自由です。ただ借金がある場合には、身柄を拘束される場合も多かったようです。これは国内の公娼と同じ。

>繰り返しますが、天皇のための「聖戦」と言いなが
>ら、自軍の兵士の性欲処理のために植民地や占領地
>から性労働力を大量に調達していたこと「雇用」し
>たこと自体が「慰安婦問題」として重大だと思いま
>すが…

何をいっているのかわからない。前にも書いたように、戦場で娼婦を雇うのは米軍も朝鮮戦争までやっていたことです。こんな話は、生きるか死ぬかの戦場では「重大」な問題でもなんでもない。わけのわからない質問を繰り返して、無視されたらブログで繰り返すのはやめてください。

どうやら、「軍慰安婦」と公娼の制度的違いを知らないらしい。
「わけわからない」?
朝鮮や台湾から性労働力を調達することと、内地から調達することの差異がわからないということだろうか。
「醜業を行わしむる為の婦女売買取締に関する国際条約」を知らないのか?

内地では「登録」や「廃業自由の保障」がありましたが、軍慰安所では? (十条)
2007-03-14 19:47:48

>>繰り返しますが、天皇のための「聖戦」と言いながら、自軍の兵士の性欲処理のために植民地や占領地から性労働力を大量に調達していたこと「雇用」したこと自体が「慰安婦問題」として重大だと思いますが…
>何をいっているのかわからない。前にも書いたように、戦場で娼婦を雇うのは米軍も朝鮮戦争までやっていたことです。

ですから、「戦場で娼婦を雇う」際に、植民地や占領地から性労働力を大量に調達し「雇用」していたことは問題視しないのですか。
もう少し突っ込んで考えましょうか。「醜業を行わしむる為の婦女売買取締に関する国際条約」、日本も批准していましたよね。同条約では、騙しや強制手段での連行を禁じています。ところが日本は同条約14条に基づき、内地では「騙して連行」は禁止事項だが、朝鮮や台湾では「騙して連れてきても良い」というダブルスタンダードにした。だから朝鮮や台湾から大量の女性が騙されて連れられてきたわけで、金学順さんもその一人です。
このダブルスタンダードの問題を、池田さんは問題と見なさないのですか。


>>公娼において認められていた「自由廃業の権利」が軍慰安婦に認められていた、という史料はあるのですか。なければ軍慰安婦=公娼と同一化できないはずですよ。
慰安婦というのは業者との契約で営業していたので、廃業も解雇も自由です。ただ借金がある場合には、身柄を拘束される場合も多かったようです。これは国内の公娼と同じ。

国内の公娼は、本人が自ら警察に出頭して娼妓名簿に登録することが必要でした。また娼妓をやめたいと本人が思うときは、口頭または書面で申し出ることを「何人といえども妨害をなすことを得ず」とされていました。
では軍慰安婦においては「娼妓名簿への登録制度」はあったのですか。慰安婦の自由意志の確認が行われた形跡はあるのですか。公娼は廃業を警察に申し出れば廃業できましたが、軍慰安婦には「警察に廃業を申し出れば廃業できる」制度的保障はあったのですか。「国内の公娼と同じ」というからには、登録制度や自由意志での廃業の保障制度があったことを提示していただきますか。

こういうダブルスタンダードの問題を無視して、池田さんは「非問題」と述べているということですか。