眞鍋かとり氏の言う「反日」とは何だろうね


眞鍋かとり氏のブログ記事がとても香ばしかったので、紹介しておきます。
http://plaza.rakuten.co.jp/da110011/diary/201001110001/

「左翼は理解できる。 だが反日は真剣に分からない。。。」

反日日本人とは何者だろう?
最近「反日日本人とは何者だろう?」とよく考える。
民主党社民党など政党、創価学会日教組など、反日団体は「利権」というキーワードが絡むので分かる。
具体的にはお金や特権が手に入る。

このエントリで「反日」の定義は明示されていないのだが、民主党社民党創価学会日教組が「反日団体」のカテゴリに入るらしい。

もうこの時点で「眞鍋氏の頭が極度に偏向しているだけでしょ」という結論を出していいのだろうが、もう少し我慢して読み進めてみる。

かつて日本に出稼ぎにきて現在50万人いる在日朝鮮人、韓国に5000万人いる韓国人の反日感情も分かる。
彼らが常に世界の先をゆく日本に嫉妬するのは当たり前だ。
さらにウソと本当をないまぜに教えられる憎日教育を受け、実際に差別も受けた人の反日感情は当然とも言える。

この人の脳内では、韓国人の反日感情は、単に「嫉妬」という問題に還元されているらしいです。素晴らしいですね(棒読み)。
旧宗主国/旧植民地間の国民感情の齟齬を、「嫉妬」に還元してしまうとは。素晴らしいですね(棒読み)


民主党社民党創価学会日教組を「反日団体」と認識してしまう人間は、こういう歴史観を持っていると。
ある意味、典型的なサンプルなのかな。

だが、それでも反日日本人は分からない。
生まれも育ちも生粋の日本人で、日本になんの悪いこともされず、反日団体からの支援もえられない。
それでも彼らの思想は「左翼」の枠を超えて、もはや日本を憎み貶めることにしか頭が動かない。
らの心の中はいったいどうなっているのだろう???

この辺り、現実世界の現象について語っているのだろうか。それとも眞鍋氏の脳内世界の現象なのか、大いに疑問です。
「日本を憎み貶めることにしか頭が働かない」人間なるものを、ネット上でも目にしないものですから。


※後で触れますが、ひょっとすると眞鍋氏の「日」というのは、現在の日本国や日本社会のことではなく、現存しない国家(大日本帝国)のことなのかもしれません。

常識的に考える限り、民主党社民党日教組はいずれも戦後憲法に基づく「日本国」や「日本社会」の枠組みを尊重しているわけで(民主党内部には改憲派も少なくない、ということは留意すべきだけど)。


むしろ、戦後憲法に基づく「日本国」に対して最も「アンチ」な政党は自民党、戦後憲法体制を最も「憎み貶め」てきた政党も自民党のはず。

また、アメリカ従属を推進したのも自民党
つまり「反日」の「日」をどう定義するかによっては、自民党が(民主・社民・学会・日教組よりはるかに)「反日」団体だといえるわけで。


ここまで読んで、一つの謎が解けてきたような気がするのだが、つまり「反日」という言葉は、「日」の定義によって、いくらでも内容が変わりうる。
おそらく、「日本を憎み貶める」というときの「日本」とは、実は「大日本帝国」のことかもしれません。そうだとすると、多くの疑問が解けます。

反日日本人の「利益」とはなにか?

唐突だが、私は個人がやることは必ず「個人益」が背景にあると信じている。
いい生活がしたいという現世的な願いも個人益。
この国をよい国にしたいという願いも個人益だ。
ともに満足を基準にするから「益」には違いない。

これには特に異論ありませんが。
仮に、「反日」の「日」が大日本帝国という前提で考えるならば
大日本帝国を批判することを通じて「この国をよい国にしたい」とか「この社会をよい社会にしたい」という願いが背景にあるわけでしょう、常識で考えて。


しかし眞鍋さんは、かなり不思議な想像力を働かせる人のようです。

では、反日日本人の個人益とは、反日日本人の満足とは何だろう?
日本がダメになってしまうことだろうか。
日本の子供達が満足な教育と生活を受けられず
青年は職を得られず堕落し
労働者は働いても働いても苦しく
日本の企業が世界で没落してゆき
逼迫した日本が、他国の支配を受けることだろうか?

なんだか面白い人ですね(棒読み)


「青年は職を得られず堕落し」「労働者は働いても苦しく」
→これ、自民党政権ネオリベ政策の結果。
ということは自民党反日で、ネオリベに反対してきた社民党反日ではないということになりそうですね。


「逼迫した日本が、他国の支配を受ける」
→これ、アメリカに従属しまくっている日本の現状ですね。
対米従属を推し進めたのはかつての自民党政権だから、自民党反日とい


で、左翼と言われる人たちはこれら自民党の「反日」政策に反対してきたわけだから、反日とは正反対ということになりそうですね。

反日日本人を中国・韓国あるいはアメリカの工作員と考えるのは簡単だ。
だが、それにしては数が多い気がする。
仮にそういった反日工作の結果だとしても数が多すぎる気がする。

もしかしたら、かれらが反日なのには、正常な主義、信条、思想というものがないのかもしれない。

人の心配をするより、「民主党社民党創価学会日教組」すべてを「反日団体」のカテゴリに入れてしまう眞鍋さん自身の「主義、信条、思想」の正常性を疑うのが、先だと思いますけど。
かなりの「偏向」を感じるわけですが。

彼らは、極端な左翼思想を展開するうちに、逆に思想にとらわれた人かもしれない
日本式のシステムに順応できず落ちこぼれ、嫌われ、軽んじられている人かもしれない。

眞鍋さんこそ「極端な右翼思想を展開するうちに、逆に思想にとらわれた人」、「順応できず落ちこぼれ、嫌われ、軽んじられている人」である可能性が疑われます。

なんと言っても「民主党社民党創価学会日教組」すべてを「反日団体」だと思っているわけですから。ちなみに「日本式システム」なるものが現在どこまで保持されているのかは疑問ですが、議論の本筋ではないのでスルーします。

自分の不遇や不幸をどこかに責任転嫁したく、日本を憎む人かもしれない。
反日的なことを言っていたら、左翼や反日の人間から褒められたことが嬉しくて反日を続けている人かもしれない。


これも「鏡像」っぽい匂いがプンプンします。

ネット上にしか居場所がなく、反日言論で一部の人に褒められることを生き甲斐にしている人かもしれない。

同上。

いったい、反日日本人とは何者で、何が目的(満足、個人益)なのだろう?

頑張って考えて下さい(笑)
その前に、自分の頭の中を点検するほうが先だと思いますけど。「創価学会」が「反日」だの言っているようでは、ね。